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竜馬がゆく〈3〉 (文春文庫)   司馬 遼太郎

定価:¥ 660 (税込み)
価格:¥ 660 (税込み)

メディア :文庫
出版社等:文藝春秋
著者:司馬 遼太郎

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国民的名作第3巻、竜馬・人生の転機 (2008-12-29)】
土佐藩の旧弊を見限り脱藩したものの、何かをなすべきとは感じながら何をなすべきか分からない竜馬についに人生の重大な転機をもたらす出会いがあります。千葉道場の重太郎がにわか志士になって斬ろうとして一緒に訪ねた勝海舟。竜馬はその場で勝の弟子になってしまいます。このあたりのくだりは、「英雄は英雄を知る」というか、勝と竜馬の人物眼がいかに優れていたかということと、この二人を出会わせてくれた歴史のあや(もし出会わなかったら、もしくは出会う時期が違ったら間違いなく歴史は変わっていたはず)を感じさせて、わくわくして読みました。勝と出会った竜馬は、世の中が「尊王(倒幕)=攘夷、佐幕=開国」という図式でこりかたまったなかで、外国のいいところ(軍艦)をとりいれて倒幕を果たす、という独自の思想にたどりつきます。一方で、もうひとつ大事な出会い。後に妻となるおりょうも登場します。出会いかたも劇的で、竜馬らしいエピソードになっています。


人生観の確立は、竜馬を多弁な男に変えた (2008-11-26)】
坂本竜馬の物語、全8巻の3冊目である3冊目が描くのは脱藩して「志士」になったはいいが、何から始めたらよいか途方にくれている竜馬が数々の人と出会うことで、次第に自分のやるべき目的と手段を見つけていくところ特に影響を与えたのは、勝海舟船と世界の魅力を伝え、竜馬のくすぶっていた想いに火をつける藩というレベルから、日本というレベルで物を考える男に、竜馬を仕立て上げてしまう人生観の確立は、竜馬を多弁な男に変えた語る、語る、語る、語るまるで、剣を忘れてしまったかのようだ安心していい女性に対しては、いままでの竜馬だ特に、伴侶となる おりゅうにプロポーズするシーンには微笑を禁じえない


勝海舟 (2008-09-01)】
この3巻の幕開けは岩崎弥太郎が飾る。後に三菱帝国を築き上げていく男だ。が、彼の若い頃は悲惨と言わざるをえない貧困暮らし。それを時代が拾い上げた。竜馬以外で倒幕後の算盤勘定をしていたのは彼だけではあるまいか・・・大名行列を見て「こんな愚劣なことをしていて喜んでいるようでは幕府も潰れるぞ」と直感したのは彼が一番早かったのではないか・・・と本書にある。異質の男だ。人斬り以蔵を使い暗殺に躍起になる武市とその限界を見つつ勝海舟との出会いでわが道をハッキリと認識する竜馬。「議論などはよほど重要なことでないかぎりしてはならぬと自分に言い聞かせている。議論に勝ったところで相手の名誉を奪うだけである」という一文には我が身を振りかえざるをなくもなる。元々船好きの竜馬が勝に見込まれ己の道を猛進し始める。勝と作る私塾の海軍学校を作るため松平春獄に金を借りにいくくだりが痛快だ。「金くらいは集めてやる」という気概がたまらない。なにせただの浪人が殿様に金を無心に行くのだ。「世に生を得るは事を成すにあり」という竜馬の座右の銘が登場する。「たとえ目的が成就できなくてもその目的への道中で死ぬべきだ。生死は自然現象だからこれを計算に入れてはいけない。」う〜んその通りですな。そしておりょうの登場。竜馬を彩る女性も面白いがなかでもおりょうは面白く、竜馬はまずはともあれ面食いだというのが共感できて嬉しい。






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