| 鏡の国の戦士―グイン・サーガ外伝〈21〉 (ハヤカワ文庫JA) 栗本 薫 |
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定価:¥ 609 (税込み) 価格:¥ 609 (税込み)
メディア :文庫 出版社等:早川書房 著者:栗本 薫
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ユーズド価格:¥ 1~ (税込み)
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【箸休め的だけれど、122巻との相関を思う (2008-09-05)】 「グイン・サーガ」の外伝の最新刊。 「グイン・サーガ」の未来の物語を描いた外伝の第一巻「七人の魔導師」よりも、さらにあとの時代を描いた作品です。つまり、現時点では「グイン・サーガ」の全作品の中で、一番未来を描いた作品ということです(「カローンの蜘蛛」などのゼフィール王子を描いたパロが滅んだあとの更に別シリーズのような超未来は別として)。 本編正伝のほうの最新刊である「豹頭王の苦悩」で触れられたグインとシルヴィアの決定的な別離・シルヴィアの産んだ赤子の処理などと、「七人の魔導師」で描かれていた未来との整合性を確かめようと読んでみましたが、余計に混乱してきました。 ハゾスの軽率な行動(と敢えて書きます)によって、決定的な局面を迎えてしまったグインとシルヴィア。その顛末はよほど悲劇的なことになるはずだが、この外伝を読む限りはグインはあっさりとその過去を断ち切り、愛妾を得、子どもまで儲けていますし、ハゾスを含めまわりの人間、シルヴィアの実の父親でさえそれを喜んでいるようです。となると、シルヴィアは完全にケイロニア宮廷の中では無視もしくは表面上だけの儀礼の扱いを受けるという今以上につらい立場に置かれていることが予測されます。 しかし、本当にそれはありうべき姿なのでしょうか。と、疑問符がつきます。もちろん、権力者の世界でのことだし、現在とは違う倫理観、価値観がある時代であり世界のことです。何もこのケイロニアのみにまったく完全なる正義や平和を、それも物語の中心国であるわけですから、そんなものを求めることは馬鹿げているとは思います。しかし、グインの国に対してはどこかでそれを求めているのでしょう。どうにも、この「鏡の国の戦士」を読むと、そのあたりでここにはまったく出てこないシルヴィアのことが想起されずにはいられませんし、なんだかグインに裏切られたような心持ちになります。 どうにも、グインには性欲というものがないようなイメージがあるからかも知れませんが、愛妾との関係については居心地が悪いです。 と別巻との関連を中心に書いてしまうくらい本作の中身は軽くて、箸休め的な感じがしました。たまには悪くないんでけれどね |
【外伝ってことで期待して買ったけど。 (2007-11-29)】 1月以上前に買って読み始めたのに、なかなか夢中になれず、先に進めなくて、最後のページに辿り着くまでずいぶん苦労しました。まず、グインの人格が、シリーズが始まった頃とは別人。思考がくどいし、剛毅な戦士のはずなのに、最近は物事を決心するのに理由付けやら時間がかかるし。。。たしか、「えい、ままよ」とすぐに本能で動く人で、その本能が正しいのでいつも勝利を得ていた、そういう人だったと思った。彼も老けたってこと?それから、豹頭の英雄の「色ごと」をにおわせる表現も、なんだかいただけない。はっきりいえば、きもちわるい、想像させないでほしい。各章のアイディアは、おもしろいと思うんだけど、表現力や描写力が落ちたんでしょうか、なんだか、読んでいてストーリーにのめりこめなくて、だから、読み終わったときの感触は、「ひたすら中途半端」。だから、星はひとつです。 |
【グイン・サーガのラストはどうなるのか? (2007-11-21)】 ある夜、ケイロニアの王宮でいつものように眠りについたはずのグインは、誰かの声を聞いたように感じ、眼を覚ます。そして、己の臥所にいるはずが、いつの間にか異様な空間にいることに気づき...。邪眼の持ち主カリューと出会って始まる怪しい冒険『蛟が池』、愛妾ヴァルーサがベッドごと遠ざかっていく...夜半に眼をさました豹頭王グインが放り込まれた不思議な世界での冒険『闇の女王』、臨月の愛妾ヴァルーサのお腹から、子供が消えた!?『ユリディスの鏡』、の三篇の短編集。外伝『七人の魔道師』より、さらに未来の話で、現時点で刊行されている作品でもっとも未来が描かれた作品。「外伝」らしく、読んでいなくてもほぼ問題のなさそうな小さな事件ではあるが、未来にグインに愛妾ができ、子供も生まれることがわかるという点では貴重な一冊。どれも、一夜の悪夢のような感じで、事件発生から、収束までが一晩で終わってしまうこともあり、軽めの読み応え。作者がちょっと書きたかったのだろうなぁ、と思ってしまうような一冊。グイン・サーガの最後って一体!?とまたまた不安になってしまう作品でした。 |